【名古屋にオフィスを構える人へ】失敗例から人は学べる

町並み

名古屋といえば、東京、大阪と並ぶ日本屈指の大都市である。
大阪や東京と比べるとややオフィス街よりの傾向が強い名古屋は、オフィスを構えるのに最適の街と言えるだろう。
しかし、そんな名古屋ではオフィスを考えなしに構えても失敗する傾向が強い。
そこで、今回は名古屋にオフィスを構えた際によくある失敗事例をもとに対策を考えよう。

失敗事例その1:初期費用

オフィスを買うのではなく、借りる場合でもオフィスの初期費用は結構高額になるのをご存知だろうか。
内装工事にかかる費用は、名古屋では坪単価20~30万円以上であることが多く、その他にもインフラの整備なども必要になる。
そのため、起業してから即大きなオフィスを借りようとした場合、高確率で300~400万以上の費用が発生することになる。
また、起業ではなく引っ越しする場合、その引越し費用も高くついてしまいがちだ。
輸送費だけではなく不要品の処分なども検討しなければならないため、オフィスを構える場合は見積もりをしっかり行わなければならない。

対策

前述したように、きちんと見積もりを出して予算を上回らないようにすることが肝心だ。
また、起業で初めてオフィスを借りる場合、大人数でなければ会社のメンバープラス2~3人位が収容できるスペースのオフィスを借りることをおすすめする。
少人数ならではのオフィスも名古屋では比較的見つかりやすい。

失敗事例その2:物件のルール

基本的に、オフィスは大きなビルの一室を借りることになる。
この時気をつけたいのは、そのビルのルールだ。
意外と多くの人が公開するものに「ビルのルールを知らなかった」というものがあり、不便に感じるケースは多い。
例えばビルの窓に社名や広告が出せなかったり、エントランスの廊下に受付電話や傘立てなどが置けなかったりといったルールがあるビルは意外と少なくない。
そうなると、オフィス内に設置しなければならないので内装が圧迫されるし、立地によっては広告が出せないので集客が見込めないし、分かりづらいので取引相手が迷うなどのリスクも発生するのだ。
その結果、非常に不便を感じてストレスが溜まりやすくなるということは多い。
中でも、せっかく考えてデザイナーに頼んでデザインした会社のロゴを使用できないということもある。
これは案内板のフォントを統一しなければならないというビルのルールを把握していなかったため起きた実際に起きたアクシデントである。

対策

これはもう予めビル側の定めたルールを把握するしかない。
広告を貼り付けてよいか、廊下に傘立てなどをおいてもよいかなど、ビルの持ち主と細かい話を聞き、ルールを事前に把握しよう。
禁止事項について予め聞いておき、問題がなければ借りよう。

失敗事例その3:退去

実は結構トラブルが起きやすい項目に、退去時のやり取りがある。
中でも最もトラブルの種となるのが現状回復の費用である。
オフィスの賃貸は、退去時に内装やインフラ設備などを借りる前の状態に戻さなければならない。
この時、原状回復を勝手に行うことで問題が発生したり、経年劣化による破損の回復に関することで諍いが生じたりするのだ。
前者の場合、ビル指定の原状回復業者がいる可能性があるため、勝手に行うと駄目なケースも少なからず存在する。
場合によっては裁判に発展する恐れもあるため、退去時の手続きは慎重になる必要があるのだ。

対策

こちらもビルの持ち主と予め話し、何が良くて何が悪いのかというやり取りを事前に把握するしかない。
退去時に必要な手続きなどを入居前から確認しておこう。
考えの違い方で長年借りてきた場所を濁すのは誰にとっても幸せにならない。
気持ちよく借り、気持ちよくかえせるようにしておこう。